先日、取材もかねて奈良に行った。
和食をベースとしたご飯のレベルも高いし、お酒も全国区の人気銘柄がリーズナブルに味わえてすごい。
奈良泊の夜に訪れたのは、近鉄奈良駅から歩いて5分くらい、きたまちにある食堂てらかわ。
旬の素材をふんだん使った季節の料理や豆皿料理、蕎麦、つけ麺を出す大人の食堂という感じ。もちろんお酒も充実している。
今年の3月ごろにオープンしたそうだが、遅めの時間帯にもかかわらず、何組かのお客さん。場所柄、外国人の方も多いようだ。
日本酒は奈良の地酒を中心に揃う。お店の方に聞くと、種類も多く扱う風の森がやはり人気ということなので、そこから選ぼう。
60mlで300円~、120mlは500円~、180mlは700円~。純米大吟醸とか以外は、基本的にこの値段。300円って!
ラインナップは日によって変わるそうだが、風の森だけでも常時数種類が置いてあるという。
ALPHA TYPE1のおりがらみがあったのでお願い。おりがらみ。
旨みがたっぷりと出て味ノリしているのはもちろん、少しとろっとしている感じ。発泡はやや抑えめだが、口の中にジューシーさが広がる。
「時間も遅いので、ないものもありますが…」と出してもらったのは、ゆばとじゃこと桜エビの小皿。
上品なのかと思いきや、濃厚だ。すごいのは少し塩をかけてから、湯葉の甘みがパーンと広がる。すぐなくなるよ。
お店のウリのひとつは多彩な豆皿料理。ひと皿200円からで、旬の味が少しずつ味わえる。
こんな感じのもの。
店主さんは、お皿、器にもこだわっているとお話していた。
この日はおまかせでいくつかお願いした。
お酒の2杯目は雄町の純米吟醸。120mlで600円。
口開けすぐだったか、ぴちぴち感がすごい。味の情報量がぎっしり!
料理との相性も良く、ちょうど食べていた山芋がすごく美味しくなった。
名物の胡麻豆腐も注文。表面をこんがり焼いて、中はとろ~り。
これはハマる。
お次は露葉風の純米大吟醸。120mlで600円。120mlで600円!?
土の香りを感じさせるようで、味わいはとてもクリア。舌で転がすとピチピチとした酸が感じられ、飲み込んだ後は淡く心地よい余韻が口の中に残る。
この三つの風の森をもう少しいただいた後、〆にねぎとお揚げたっぷりのそば。
ダシがうまい、酒も進む。ボリュームも多かったです。
ごちそうさまでした。全部で3000円くらい。安い。
メニューは季節によって変わり、その時々の美味しいものが味わえるということなので、ぜひまた行ってみたい。
こんなのたまらないよね。
近くまで行ったらぜひ足を伸ばしてみてください。
◆食堂てらかわ
070-4191-3923
予約可/喫煙不可/カード不可
奈良県奈良市坊屋敷町42 石原ビル 1F
11:45~15:30、17:30~22:00 (21:00LO)
水曜
食べログ https://tabelog.com/tokyo/A1313/A131303/13148096/