みなさんも、一度はこんな言葉を聞いたことはあるのではないかと思います。
世界の人間は2種類に分けられる。タコライスを食べる時に、キンタコに行く人間と、GATE1に行く人間だ
神聖レキオス・タコス帝国のタコライス13世の妻、チーズ・ヤサイノセイッコの残した有名な句ですね。どちらも沖縄の金武町にある、紀元前から続く有名なタコライスの店の名前です。
この「世界は2種類に〜」ってのはフランス文学とかに出てくるテンプレですが、なかなか汎用性が高いので重宝します。この春から新社会人になった皆様におかれましては、ビジネスマンの雑談ではデタラメを多く披露した人が勝ちということを知っておいてもらえればと思います。
さて、気を取り直して。ついこの間、3日ほど沖縄に行ってきました。

沖縄の大学に通っていたので沖縄!リゾート!海!とかって感じにはならないんですけど、好きな食べ物も多いし、海はキレイだしやっぱり気持ちの良い場所です。
食べ物で好きなものといえば、個人的にはタコライス。タコライスってのは県外の人は弾力のあるタコがのった海鮮丼だと思われることも多いですが、タコ(オクトパス)+ライスではなく、タコス+ライスです。
沖縄本島の北部には金武町というタコライスのメッカのようなところがあって、そこに行って定番の2軒を食べ比べてみたのでレポートしたいと思います。
タコライスを食べに金武町に行ってきた
那覇から車で1時間くらい、沖縄本島北部にある金武町はタコライスの発祥の地として知られる町。タコライスでの町おこしにも積極的で、2010年に2000食分の量があるジャンボタコライスを作り、ギネス記録としても認定されているそうです。
沖縄にいた時はドライブがてらよく行っていましたが、訪問は2年ぶり20回目くらい(回数は適当)。前に行ったのは、元日本代表の高原選手をインタビューしに、金武町フットボールセンターを訪れた帰りに寄った以来です。

金武町にはキャンプハンセンというアメリカ海兵隊の基地があって、戦後から米軍を抜きにしては語れないのですが、タコライスの誕生にも米兵が関わっているそうです。その経緯については、金武町公式観光情報の「visit Kin town」というサイトを見てみましょう(ちゃんと作られた良いサイト)。
タコライスはパーラー千里の創業者である儀保松三氏が考案し1984年に誕生しました。
基地が目の前にある金武の町で、儀保氏はお客であった若い米兵に満腹感が得られて安い食べ物を提供したいと考え、タコスの具をライスの上に乗せたメニューを考案したそうです。
キングタコス金武本店 | 金武町観光ポータルサイト – ビジット金武タウン
こうして生まれたのがタコライス。新開地にあったパーラー千里は2015年に閉店しましたが、系列店のキングタコスが現在までその味を受け継いでいます。キンタコ県内に何軒かありますが1号店がこの金武本店です。こうした歴史があるため、金武はタコライス発祥の地として知られ、キンタコやあとで触れるGATE1の他にもタコライスを提供する店がたくさんあるというわけです。
特産品 – 金武町商工会 =タコライス発祥の地=
金武町商工会のサイトです。 会員も参加し情報発信・共有するサイトを目指します。
↑このサイトで紹介されている店、いつか全部行ってみたいものです(なんというOGP画像なんでしょうか)。
駐車場は金武アクティブパークがおすすめ
キンタコやGATE1にしろ、他のお店にしろ、金武町社交街のお店に行こうと思ったら駐車場を探さなければいけません。大体の店は駐車場がなく、路駐も見つかれば注意されます。
辺りには、コインパーキングではなく管理人がいるタイプの有料駐車場もありますが、エリアのちょうど真ん中くらいにある金武アクティブパークなら無料で停めることができます。

停められる台数は15台くらいで一杯のことも多いですが、レンタカーで来てる人はタコライスを食べるくらいしかやることがないと思うので、比較的すぐ入れるイメージがあります。

駐車場の周りは、街の雰囲気や建物の外観など、どことなく外国の風情が漂っています。
タトゥーショップが多いのも特徴です。若い米兵が入れていくんでしょうか。横須賀なんかでは、港に停泊するたびにタトゥーを入れていく海軍兵が多いという話を聞いたことがあります。


キングタコスのタコライスを食べる!
駐車場に車を停めたら、まずはキングタコスに行ってみたいと思います。ガイドブックにも載っている超有名店ということもあり、平日でも行列ができている時間があります。ただ、商品の出来上がりも2階のテーブル席の回転も早いので、それほど長く待たなくても食べられることが多いです。

パーラー千里から受け継いだ「元祖タコライスの味」をしっかりアピールしていますね。
メニューはタコスやタコライス、チキンなど。やはりタコライスを注文するお客さんが圧倒的多数でした。
初めて見る人は「え?タコライスチーズ?野菜?」と迷ってしまうかもしれません。
でも難しいことはなくて、タコライスというとご飯の上に味がついたひき肉がのっているだけ、チーズはその上にチーズ、野菜なら野菜、チーズ野菜はご飯とひき肉の上にチーズと野菜がのっているということです。
ボリューム一杯食べたくて、店の味の違いを感じるにはやっぱりタコライスチーズ野菜ですね。
5分ほど待ってタコライスを受け取ったら2階へ。透明のプラスチックパックに入っていますが、明らかにフタを閉めさせるつもりがないボリュームです。

フタを開けるとこう。ご飯の量もかなり多いですね。大きなチーズとどっさりのレタス、トップにトマトです。

タコスソースをかけていただきましょう。

メキシコ料理店のタコスソースとかと比べると、タコライスのソースはそんなに辛くないです。
キンタコのタコライスはひと言でいえばボリューミー。野菜やチーズの量、切り方、ご飯とまずそのボリュームに圧倒されます。

味はというと、肉は後を引くこってり濃い味付けです。もともと肉とご飯でも飽きずに食べられる料理ですしね。チーズは大きさもさることながら、味もコクがあってどっしり系。ソースはケチャップ感があって、少しだけチリっぽい熱さ・辛さが感じられます。
これをまとめて口に入れた時の幸せさと言ったら…。なんにせよウマい!!
味はしっかり、量もわんぱくなので、がっつり食べたい人向けのタコライスですね。お腹のコンディションを整えていかないと余ってしまいますよ。
◆キングタコス金武本店
沖縄県国頭群金武町字金武4244-4
090-1947-1684
10:30~1:00 LO
無休
https://tabelog.com/okinawa/A4703/A470302/47011602/
お次はGATE1でタコライス!コーラもでかい
さて、キンタコが西の横綱ならば、東の横綱はGATE1。この場合の東と西は場所だけで、地位や人気の上下の意味は持たせていないので悪しからず。
お店はキャンプハンセンのゲートの目の前で、PIZZAパルコというお店と一つになっている風に見えるのが店内への入り口です。
店内は4人席が5つほどですが、1つは材料やピザの箱が置いてある場所なので、実質4つほどの小さなお店。映画で見るような、アメリカのロードサイドのハンバーガー屋っぽい雰囲気があります。

壁に貼られているメニューです。ドル表記になっていますね。これも基地の町あるある。

料理はタコス、タコライスの他にハンバーガーや単品メニューもかなり豊富。それからピザもありますが、これがまたリーズナブルででかい。

こちらでもオーダーしたのはタコライスチーズヤサイ。
電話での注文が重なった時間なのか、忙しそうで注文を聞いてもらうまでに10分くらい待ちましたが、頼んでからはすぐ持ってきてもらえました。

上から見るとこういった具合です。パックから溢れるというほどではなく、野菜も細かくカットされていました。

GATE1でぜひ頼んでほしいのがLのドリンク。日本の店ではみたことがないサイズの入れ物で出てきます。

タコライスの味はどうでしょうか。チーズが細かく、レタスの千切りもかなり細いので食べやすく感じます。肉は、より味付けはほどほどでより肉の旨みを感じられて、味はしっかりだけど、バランスが良い感じ。それほど重くない。

ソースはフレッシュなトマト感あって、かすかに辛さもあります。
ボリューム、味ともにちょうど良いタコライスで、一皿終わるまで美味しく味わいながら食べれそうです。野菜やチーズのカットが細かいのは嬉しい配慮で、味もどこか上品さがあります。これは完成度が高いですね。
◆GATE1
沖縄県国頭郡金武町金武4257
098-968-3743
10:30~21:30
無休
https://tabelog.com/okinawa/A4703/A470302/47000151/
比べてみるとどうだろうか
キングタコスとGATE1のタコライスの特徴を比べてみましょう。表にするとこんな感じかな。
値段はキンタコが50円高いですが、ボリュームを考えると割高には感じません。ソースはそれぞれ特徴があって、GATE1の方がフレッシュなトマトの風味が強いです。
肉とチーズはキンタコがこってり、わんぱくな味、GATE1は食べ飽きないバランスの良い味でした。
結論としては、がっつりジャンクな伝統のタコライスを食べたければキングタコスへ、しっかり美味しいタコライスを楽しみたければGATE1へ、というのが良い使い分けなのかなと。
もちろんどちらも美味しいですし、多くの人は一箇所しか行かないと思いますが、いった店がいい思い出になるのではないかと思います。それでは良いタコライスライフを〜!
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