昔、働いてた会社が近くにあったり、転職してからも出版社に出かけて行ったりと、編集の仕事をしていると何かと神保町と縁があります。
神保町は飲食店や喫茶店がいっぱいあって、ランチタイムになると行列ができる人気の店もたくさん。回転が速いので比較的入れるんですけどね。おいしいお店が多いので、激務だったはずの編プロ時代に体重が増えましたから。
この間、久々に神保町に出かけたのでこのエリアで最古の洋食屋と言われるランチョンに行ってきました。
ランチョンは明治42(1909)年創業のビアホール。ビアホールなんですけど、昼からの通し営業で、ランチ使いもできる一軒です。
ランチは3時まで。日替わりランチが1000円で、ステーキランチは1550円です。単品メニューも幅広く、ビールに合いそうな料理ばかり。ライス料理、パスタ、サンドイッチといった食事もあります。
窓から靖国通りを見下ろします。神保町の喫茶店や飲食店は、どこに行ってもゲラを見ながら打ち合わせ中の編集者と作家の姿がありますが、ランチョンの窓際の席でもそうした人を見かけることがありますね。
店内の様子です。木目調で歴史を感じさせるクラシックな内装。昼時からビールを楽しむお客さんも多いようです。
ビールは、アサヒ生ビール樽詰がメインで、ほかに黒生ビール、レーベンブロイ、琥珀の時間生ビール、グロールシュがあります。
ランチビールは少し小さいサイズで手ごろな価格になってますが、飲むなら結果的に通常メニューの方が割安かもしれません。
アサヒ生を飲んでみましょう。
やっぱりウマい。香りがクリアでビールの甘みが口の中にじわっと広がります。
クリアで香りが良い、最高にうまいランチョンの生ビールですが、店のこだわりは「洗浄」「温度」「泡」なんだとか。
サーバーやグラスを清潔に保ち、日によってビールの温度を調節し、そしてふんわりとした泡でフタをしてビールの旨みを閉じこめる、と。
現代のサーバーはハンドルレバーを後ろに倒すと泡が出てきますが、ランチョンでは注いだビールがグラスに当たって立つ泡をそのまま使っているようです。
ビヤホールライオンのような一度注ぎではなく、何度かに分けて注ぐことで気泡が大きく柔らかい泡ができるんでしょう。
黒生もおいしい!
ランチョンに行ったらいつも好物のオムライスも食べちゃいます。
しっかり火を通したオムレツでケチャップライスを包んだクラシックなオムライスです。
オムレツはギュッと詰まっていて固め。今風なふわとろ系ではなく、芯のある王道のオムライスです。
安心する味。神保町にきたって感じがしますね。ビールをもう何杯か飲んで、次の店に行ってみようかと思います。
ランチョンのビール、近くまで行ったらぜひ飲んでみて。
◆ランチョン
東京都千代田区神田神保町1-6
11:30~21:00LO
日曜・祝日休み
https://www.luncheon.jp/