先日、家飲みで開栓した日本酒がとても美味しかったです。それがこの「米宗の活性ふなくち 手汲みどぶ」。
愛知県は愛西市にある青木酒造が醸すお酒です。僕も一度見学に行ったことがあるんですけど、名古屋から電車で20分くらい、関西本線や近鉄名古屋線の弥富駅からタクシーで10分くらいの場所だったと記憶しています。
目を引くのは「危険生原酒」の文字。活性(発泡)タイプなので、フタを開ける時に吹き飛ぶことがあるそうです。ただ、飲む前にしっかり冷やしておいて、キャップを少しずつ回せば問題ないそうです。
今回飲んだのは、なんと昨年の秋口に買って(図らずも)一年間暗くした冷蔵庫の中で熟成していたもの。ガス感も少し弱まっているのかな、という気がしました。
味はというと、フレッシュな発泡感がありつつも、かなりタイトでドライ。ただ、シュッとすぼまるようなドライさ、辛さがあるけど、その奥にはしっかりと米の旨みが感じられるお酒でした。
どんな食事にも合わせやすそうで、食中酒として使うのに向いているんじゃないかなと。
青木酒造とは、どんな蔵か知る上でまずヒントになるのが公式サイトのドメインです。
そう「山廃.co.jp」なんですね。
サイトをオープンしたのが早かったのか、よくこれが取得できたなという気も。このドメインとサイトのトップに見えるコピー「米の旨味が十分にのった味わいを。」から、お米の味を引き出した昔ながらの造りをしていることが窺えます。
サイト内にある、酒質のこだわりも続いて見ていきましょう。
- 割り水をしてアルコール度数を14度まで下げても味わいがある。
- とびきり燗でも味わいがある。
- 燗冷ましが唇に優しく味わい深い。
- 冷えすぎても味わいが残っている。
- 喉ごしのキレが良い。
- お米の食感が思い浮かび、お米の旨味・味わいを感じる。
- 飲み込んだ後の余韻が長い。
- 酸味を感じる。
蔵元のこだわり|青木酒造株式会社
蔵元さんにお話を聞いた時も意外だったんですけど、米宗って温めても美味しいんですよね。というか「温めて飲むと、米宗らしさがはっきりわかる」とのことでした。
仕込みは基本的に山廃か生酛で、酵母は無添加。そのため酒造年度によっても、仕込みによっても、タンクによっても味が微妙に変わるそうです。
お米は特A山田錦のほか、若水などの地元米も積極的に使用。硬い米の若水でも、経験と勘でしっかりと旨みを引き出して目指すお酒に近づけていると話していたのが印象的でした。
今回は活性タイプでしたが、他の銘柄もウマいです。都内だと販売している店が限られているのですが(千駄木とか)、また見つけたら買って飲みたいですね。