最近でこそ、料理やお酒が美味しい人気のお店に、ちょっとした馴染みのように寄らせてもらうことがあります。
ただ、今でも最初に行った時のことを思い出すと、居ずまいを正したくなったり、店主と顔を合わせるまでは緊張を感じたりするものです。
この間久々に訪れた錦糸町の井のなかも、私にとってはまさにそんなお店。
駅から歩いてすぐの場所にある隠れ家的な一軒ですが、知る人ぞ知る名店。
店主の工藤さんは、多くの業界の大物たちがバックアップしてきた人物。全国の生産者から届けられる旬の素材を、一番美味しい方法で調理するすごい人です(お酒もすごい)。
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井のなかでは、厳選した純米酒を揃え、燗のつけ方もハンパじゃないので、少し寒くなる時期には寄りたくなる一軒です。
まずは、おつまみを盛り合わせてもらいました。生姜をきかせたお漬物、万願寺(かな?)、クリーミーなポテトサラダ。
ポテトサラダには、麦味噌としょう油を使っているそう。よくある焦がし系やどっしり系とは違い、すごくなめらかで最初のおつまみにちょうどよい一品です。
日本酒はわしの尾 蔵の舞からいただきました。米の甘辛さ、ちょっとローストしたような香り。
野菜のおひたしです。これに限らずですが、ダシが美味しいです。
川鶴 特別純米 雄町。雄町でこんなキレイで絹のようなタッチのお酒が…!
お造りです。新鮮!ぶあつい!
ぶり、カツオ、まぐろ、シマアジの昆布締め、湯葉など。ウマい…。
井のなかはめちゃくちゃ日本酒が豊富ですが、メニューが親切なので今食べているものと好みで、だいたい頼みたいものが決まります。
裏・雅山流。鉄板。
サザエも進みます。
秋鹿行っちゃいました。独特の香りと風味、味ノリ。ザ・秋鹿。
友達が飲んでいて、すごく良かったのが梅酒のお燗。杜の蔵のお燗でした。
杜の蔵の梅酒のお燗が美味しかった。日本酒ベースの果実酒のお燗は面白いかもしれない。 pic.twitter.com/3u91JxycLZ
— 主に飲んでいます (@sake1984a) 2017年10月13日
豚バラのオーブン焼きです。いわゆる和食系にこだわらず、幅広い料理が楽しめるんですね。
よく見えないな。寄っていくと……
分厚い!肉感!タレが美味しい!
お酒も肉に負けないものを。竹鶴の雄町を燗で。
力強さ、熟成感、荒さを感じさせるようでいて繊細な味わい。これはハマる。
最後に何か食べたいな、と考えていたところ、おすすめのトリッパを。完全にイタリアン煮込み。こりゃ日本酒合わないな。
と思いきや、悪くない相性。トリッパ単体でも美味しい。
お酒は生酛のどぶで。熱燗。熱い!
お燗=熱燗じゃないですよ。おちょこ持ったらヤケドするかと思った。
帰り際、外が大雨だったのでもう一杯(一合)だけ。奥能登の白菊。
店主の工藤さん自らつけてくれました。お燗の魔術師。
前に1度単位で変えたお酒をいくつか比べさせたことがあるんですが、本当に全然違う。その温度差を(客の前に届くまで)計算して温めるそうです。
白菊、美味しい。バランスが良い。幸せ…。
料理が美味しく、途中からお燗だったこともあり、いつもより無理なく量を飲んでしまいました。これは冬の間は何度も通っちゃいますね。
◆井のなか
東京都墨田区錦糸2-5-2
17:00~23:30(土祝22:30)
日曜休み
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