悦凱陣 山廃純米 無ろ過生原酒 オオセト60%(香川・丸尾本店)

家で飲む日本酒、はかどっています。

味覚、嗅覚が正常か確かめるため、定期的に香りがあるものを口にしないといけませんね。

外出を控える生活が続く中、外飲みに出れないのはストレスですが、自分で好きなお酒を買って楽しめるのは最高です。不安も多くありますが、そうやって前向きに考えて明日もどうにかやっていきたいものです。

ということで今回のお酒はこちら!とっておきのお酒を出してしまいました。悦凱陣 山廃純米 無ろ過生原酒 オオセト60%です。

日本酒好きなら避けて通れない、レジェンド的ビッグネーム。取引があるお店が少なく、あってもすぐに完売というケースが珍しくないため、あまり手にする機会がない銘柄ですね。

当然のことながら入った飲食店に置いてあるような銘柄ではなく、飲もうと思ったら置いてある店にこちらから行かなくてはいけません。私も凱陣が大好きなので、こんな風に家で飲めるなんて贅沢な話です。

ラベルはさりげない銘柄表記と製品情報のみ。凱陣でおなじみのビジュアルですね。

時々、もっとシンプルに情報のみが記載された商品がありますが、業界的に「表」は製品情報側なんだとか。つまり私たちが見ているお酒の顔とも言えるラベルは、あってもなくてもいいものなんです。

早速いただいてみましょう。

色はやや黄色がかった透明に見えます。香りは穏やか、奥の方にかすかにザラメのような甘いフレーバーが感じられます。あと磨いたキレイなお米、丁寧に搾られたもろみの印象があります。

口に含むとしっとりとなめらかな舌触りで、米の味わいとともにかすかな熟成感が広がります。

含み香は、最初パッションフルーツのような爽やかでコクのある果実の香りがあり、アルコール感が口の中で存在感を発揮するとともに米の溶けた甘みが香りとしても感じられ、最後にアーモンド様を基調にした複雑な香りへと変化したような印象を受けました。

使っているお米は香川の品種オオセトですが、雄町のように口の中で跳ね回るような甘みはないものの、バランスが良くとても飲みやすいですね。

それにしてもなんて複雑な香り、そして芯のある味わい。凱陣ってイメージ的にドシッとした強いお酒と思いがちですが、繊細さの先にこの酒ありって感じで、何かと言えばやっぱりすごいお酒。

食中酒としても素晴らしい働きで、料理のおいしさを一つ上のレベルにまで引き上げてくれます。

和食系の料理なら万能になんでも相性良さそうでしたが、個人的には朝獲れのアジを下ろして刺身となめろうにしたら、さらにお酒が進みました。

また美味しいのは開栓してすぐばかりではなく、数日経つとまた違った表情を見せてくれました。もちろん味がへたることはなく、ナッツのような香ばしさが増して、アルコール感と背中合わせの苦みが目立たなくなる一方、今度は飲んだ後のキレが前面に立ってくる感じがしました。

と、飲みながら1時間くらい語れそうな素晴らしいお酒でした。凱陣はやはりウマい。

また別の造りも試してみたいと思います。

飲んだお酒:悦凱陣 山廃純米 無ろ過生原酒
醸造元:丸尾本店(香川県仲多度郡琴平町)
醸造年度:平成30年度
原料米:オオセト
使用酵母:熊本9号
精米歩合:60%
アルコール度数:17〜18度
日本酒度:+8
酸度:2