地球征服ウォッチャーの僕が“ナスD”の魅力を余さず教える①

テレビ朝日系の「陸海空 こんな時間に地球征服するなんて」が面白い。

ネットでも周りのテレビファンの間でも話題は、“ナスD”こと友寄隆英ディレクターだ。

. 【シピボ族泥染 自腹プレゼント企画について】 先日、「プレゼントを応募者全員当選にしたい」 と、突如言いだした取材Dですが… 4000枚を超える泥染は、 シピボ族の家1軒に付き5枚ほど購入。 これを800軒以上回って揃える予定だそう。 . 1軒からまとめて購入しない理由は 「1万円でも相当な大金」だと言う彼らに 急に莫大なお金が入らないようにするため。 その家の住人がお金に対する価値を 下げてしまう恐れもあります。 . というか、その前に 「そもそも後から全員当選なんてOKなのか?」 「そんなに大量の泥染を日本に送れるのか?」 …等々、テレ朝局内でも揉めている状況で 実現には時間が掛かりそうです…。 . 皆様、こんな取材Dのおバカ過ぎる行動を、 どうかお許し下さい…。 . しかし、少なくとも泥染の枚数は増え、 皆様の手に渡る確率は確実に上がります。 . また、大使館や現地に詳しい方からは 「泥染を購入すること自体は、 シピボ族にとって非常に良いことでしょう」 と聞いております。 . 破天荒な行動が自分に降りかかるならまだしも、 小峠さんをはじめとするスタジオのメンバーや テレ朝スタッフ、更に応募してくれた皆さん等、 多くの方を巻き込まないでもらいたいものです。 . 仰天行動に付き合わされるのは U字工事さんだけで十分です。(笑) #ペルー #南米 #アマゾン #シピボ族 #泥染 #プレゼント

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僕自身、特番時代からの地球征服ウォッチャーで、毎回楽しみに放送を見ていた。元々、書籍でもテレビでも未開もの辺境ものが好きなのだ。

レヴィ=ストロースとリーバイ・ストラウスって同じ名前じゃね?と気になり始めて数学の授業に身が入らない、いや眠れなかったくらいだ。

さて、そんな僕も番組の面白さにはいち早く気づいていたが、こんな風に一気に大ブレイクするとまでは予想できなかった。“ナスD”のフレーズも浸透するのかな、と心配だったくらいだ。

一般的に言って、本物の流行があれば、違和感を感じさせるのも一瞬だ。例えば、Yahooが日本に入ってきた時、多くの人は変な音の響きだなと感じたと思う。ヤフー?って何?と。

でも、それも一瞬。いまでは違和感があったことすら思い出せない。

前置きが長くなってしまった。今回は(長くなって何度かに分けること請け合いだが)、番組の熱心な視聴者である僕が「こんな時間に地球征服」の面白さについて自由に語ってみたい。

友寄DがナスDになった瞬間

いまでは“ナスD”という呼び名がすっかり馴染んだ友寄D。番組スタート直後から個性的なキャラクター全開だったが、ナスDに変化してしまったことで、より代えのきかないポジションが確立された感がある。

5月2日の放送回で、一行は南米ペルーのシピポ族の村を訪問。ここで友寄Dは、村人に勧められてウィトという果実を全身に塗りたくった。「美容ありがてえ」と名言を残しつつ。

ところがこれは実は村人のイタズラ。ウィトは入れ墨の染料になるといい、肌についた色は「一生落ちない」らしい。

深刻さに気付くもあとの祭り。この変化っぷりだ。

ある日突然、自分の肌の色がナス色に変化してしまったら……。想像するだけで恐ろしい。

そんな状況に直面したら、慌てたり、嘆き悲しんだりしそうなもの。ところがこの日の夜のナスDは我々の想像の斜め上を行く冷静さ

塗ったことの後悔より、頭痛が心配だと訴える。ナスDが語った言葉はこうだ。

味自体はちょっと粘り気のあるパパイヤ。

誰がパパイヤを塗って黒くなると思いますか?

ねぇ?

シピポ族の人はこの染料をタトゥーに使うって言ってたんで、 タトゥーに使ったらどうなるんですか、結構取れやすいんじゃないですかって言ったら一生残るよって。

不安なのが、塗ったところが高熱で熱を発しているんですよ。頭痛がする。

塗ったことを後悔はしていない。

―(番組スタッフ)してないんですか?

してないです。全然。だけどどうやって生きていこう、今後。

―ラッツですね。

ラッツ&スター。

(歌い出す)いなせだね 夏をつれてきた女 渚まで 噂走るよ めッ!

色々考えることが多い夜になりそうです。

後悔していないのか、という質問に「してないです。全然」。これぞナスD。

前向き、常に全力。後悔しない。簡単に言えることじゃない。

インスタにアップされた未公開シーンも面白い。

ナスDの人物像

破天荒、規格外、ハチャメチャ、ぶっ飛んでる…。

ナスDを描写するときに使われるお馴染みのフレーズの数々だ。

止められても魚のキーホルダーを食べたり、自分の肌の色がナス色になっても笑いながらラッツを歌う姿を見ると納得がいく。

しかし、その一方で言葉足らずな説明にも感じる。確かに彼はちょっとヘンだ。だが、同時にとても冷静な男なのではないだろうか。

結論から言うと、僕はナスDは豪快であると同時にとても繊細で、気分屋な一面も持つきわめて人間らしい人物だと思っている。

だが、まだ先は急ぐまい。

ナスDとは一体どんな人物なのか、共演者の証言やこれまでに語られていることを手がかりに追っていこう。

番号MCのバイきんぐ小峠は、ゴールデンSPの会見で次のように語っていた。

ナスDはちょっとまともじゃない。メチャクチャなことばかりしていますが、どれも狙ってやっているわけじゃない。ああいう人間がジャングルの奥地に行ったときに巻き起こす化学反応は、やっぱり面白い!
バイきんぐ小峠「ナスDまともじゃない」陸海空ゴールデンSP:お笑いナタリー

狙ってやってるわけじゃないと。化学反応はすごいですよね。

アマゾンで一緒に過ごす時間も長かったU字工事はどういう印象を持っているだろうか。

福田「僕らができないことを自分でやっちゃう。何かあったらヤバいっていうことは全部自分で受け持ってやっちゃうから、その根性はスゴいなと」

益子「何か『これやったらヤバいかもしれない』って思ったことが大好きで、ついついやっちゃうんですよっていう話は聞いたことがあって、これはマジでヤバい人だなと(笑)」
“テレ朝に“ナスD”旋風 一番の被害者?U字工事の本音「向こうの方がスゴい」:ORICON NEWS

毎回放送の時間に「U字工事はまだか」とネットを騒がれる人気者だが、別の記事で益子は「楽しんでますね。僕らは怖え~って時があるんですけど、怖さがないみたい。真っ向からアマゾンに突っ込んでる。ブレーキ壊れてるんじゃないですか」と語っていた。

やはり、物怖じしない大胆さを持つ人物のようだ。

地球征服に関する記事で、とりわけ鋭さを見せていたのはラリー遠田さんの以下の記事。

ところで、この間のゴールデンSPの大健闘で地球征服が、盤石の強さを誇る「イッテQ」を脅かした、という論調も多く見られた。

視聴率の議論は多くの先行記事が出ているので、そちらを参照してもらいたいが、内容については「水曜どうでしょう」→「地球の果てまでイッテQ」→「地球征服」という流れで考えると、理解しやすいと思う。

だけど、その話はまたの機会に。

先に挙げた記事で、遠田さんはナスDの人気について「『半分素人、半分プロ』という立場の人間だから」と指摘する。

さらに、ナスD自身が「テレビ映えする特異なキャラクター」であるとし、次のように分析。

しかも、単におそれを知らないド素人というわけではない。テレビマンとしての感性を持ち、番組の最終的な仕上がりや撮れ高を十分に意識した上で、面白い素材を集めてくることに専念する姿勢を持っている。
『イッテQ』を超えた!?「ナスD」が爆発的に支持される理由: Yahoo!ニュース

さらに記事の後半でもう一度、「一見するとハチャメチャに見えるその行動の裏には、テレビの作り手としての客観性もある」と強調している。

そう、ナスDは一見思うがままに行動しているように見えて、その実、いつでも冷静な目で物事を見ている

例えば、誰も目を覆いたくなるようなイタチの調理シーン(4月11日放送回)で、こんな観察をしていた。

その時のレポートによると、イタチの調理で重要なのは、ばい菌がいる顎を外し、口の中をよく洗うこと。また、頭は狩りで獲物を捕らえた人が食べるのだとか。

なんだそのディテールは(笑)。

あるいは、今や定番となった「生魚食い」も、視聴者の心をがっちり掴んでいるところを見ると、これも計算の上での仕掛けなのだろう。

先日の放送ではキーホルダー食いは、子どもの頃に安全性を実証していることが明かされた。

なんというバランス感覚。なんという客観性

だが、同時にこうも思う。楽しんでるだけの時の方が多いだろう、と。

. 【オンエアのその後…取材Dの一言】 ~インスタ特別編②後編~ . 友寄Dが提案した 編集に対するアイディアに対しその後、 現場で自らナレーションを付けてロケを続行。 何だかとても楽しそうです。 . …当然、東京で編集をするスタッフによって、 このシーンはバッサリとカットされました。 ※この番組で友寄Dは 編集に一切携わっていません。 . インスタ編では そんなカットされたシーンもお届けします。 一体どんな事を言っていたのか?全貌をどうぞ! #陸海空 #地球征服 #ペルー #南米 #アマゾン #漁 #カムカム

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時に他者が呆れるほどの好奇心と、面白いことへの渇望

ナスDがすごいのは、テレビマンとしての客観性を保ちつつも、自分の直感・主観を大切にしていること。

そして、その主観を突き詰めると、それが客観性を帯びるところだ

ナスDがヒートアップする時、彼の好奇心は、僕たちテレビの前の視聴者の好奇心なのだ。なんということだ。

と、とても長くなってしまったが、今回はイントロ。引き続き、ナスDと番組の面白さを考えていきたい。

続きはまた次回に。

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