野毛で”わかりやすく”良いお店・三年や ハシゴ酒が深まる味わいある一軒

野毛には、良さを一言で伝えるのが難しい店がたくさんある。

安い店なら他のエリアにいくらでもあるし、もっとわかりやすくオススメのポイントが伝わりやすい店だっていくらでも挙げられる。

でも、野毛には野毛にしかない何かがある。何が良いのか、なんて説明したら良いのかわからないけど、やっぱり野毛は良いのだ。ネットや口コミ系サイトが発達しても苦しいのはここで、やはり人が何か良いものを感じるのは、個人的な物差しで測るしかないもので、どうしても多数決には勝てない。

そんな中でも、この間も立ち寄った「三年や」は、素直に良いお店ですごくオススメ。

女将さんは優しい、お酒が豊富でそれなりに手頃、旬の素材を活かした料理も美味しい。走攻守が三拍子揃った優良店だ。こんな風に、ストレートに「ここが良い」と言えるお店は、野毛では珍しいのだ(悪く言いたいわけではなく、個人的には野毛は大好きだ)。

豊富なメニュー。お酒も日本酒を始め、いろいろと置いてある。

飲み物は日本酒が3杯で1000円というセットがある。

この間は、秋あがりやひやおろしなど、季節のお酒を揃えているようだ。迷う場合は自身も「日本酒しか飲まない」という女将さんにお願いすれば、好みに合わせて選んでくれる。

お通しをいただき、料理はとりあえずのポテサラ、秋刀魚あたりを注文してみよう。

日本酒は張り出されたメニューから3つ選ぶと、料理と酒質で出す順番を決めてくれた。飲み比べセットではなく、一杯ずつ独立しているのだ。

まずはこちら。

みむろ杉 純米吟醸 雄町。とろっとしていて、甘みが詰まった無ろ過生だ。奈良には日本酒を求めて何度か行ったことがあるが、総じて無ろ過生がすごく美味しい。しっかりとした造りによるものだろう。

お店のオリジナル「へべすサワー」もプッシュしているようだった。

へべすは宮崎原産の柑橘。

独特の香気・風味を持ち、種子が少ない、果汁が多い、皮が薄いなどの特長があり、料亭や日本料理店でも重宝されています。
みやざきブランド推進本部:みやざきへべす

へべすサワーは人気で、周りのお客さんが飲んでいるのもよく見かける。

余談だが、へべすは芋焼酎のソーダ割りなんかに搾っても抜群に美味しい。

ポテトサラダが届いたようだ。

一見、普通のポテサラだが、味は……こちらもすごくバランスがよくてスタンダードな味わい。こういう安心感、お店のアットホームさは三年やの魅力のひとつだと思う。

お酒は東一の純米へと移行。

単体でも美味しいが、奥行きがあって料理に合わせやすそうだ。

香ばしく絶妙な焼き加減でやってきたのは旬の秋刀魚の塩焼き。身が厚く太い。

秋刀魚の不漁と値段の高騰が伝えられる中、これほどのネタがさりげなく出てくるとは。

横についているこれがへべすね。塩で味付けしてあるので、醤油は使わずへべすだけで十分とのことだ。

食べてみると、果たして、脂ノリがしっかりしていて何もつけずとも美味。

水っぽさがなく、身がぎっしりとして弾力がある。海の香りも強く、これはふくらみのある純米系の日本酒が相性◎。

秋刀魚美味しかったな。日本酒は陸奥八仙をお願いして、料理はカツオ刺しを追加。(写真がないが)八仙はすごくキレイに醸したお酒で、鑑評会にでも出品したお酒かと思った。

カツオ刺し

旨みが出ている。ほのかな酸味。良い魚の証拠だ!

へべすが余ったので、せっかくなので焼酎でも行ってみようか。国分酒造のいも麹 芋をソーダ割で。

焼酎がガツッとしているので、微妙だけどへべす搾ってみようかな。

うん、ニュアンスはわかるけど、いも麹 芋がどっしり太い酒質なので、そのままが美味しいかも。

以前に新橋のぶどう家で話を聞いた際には、サワラの西京焼きのカレー風味とこの焼酎のペアリングを紹介してもらったことがある。芋の甘みが料理と相まってさらに味を引き出すわけだ。

こちらはカキのソテー。クセになる味。

料理はどれも水準を超えたクオリティ。

特別にぶっ飛ぶほどウマいってものが多いわけではないが、安心して食事とお酒を楽しめるとても良い店なのだ。

魑魅魍魎の酒場が跋扈する(比喩です)野毛にあって、知っておくとすごく重宝する温かい雰囲気の居酒屋、それが三年やなのだった。

三年や
神奈川県横浜市中区野毛町2-68
17:00〜23:00
日曜・祝日休み
https://ameblo.jp/0101-zx/

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