ウイスキー好き集合!白州蒸溜所の見学ツアーが最…いや、教えたくない

国産ウイスキーが盛り上がっていますね。

魚バカ一代で飲んだ山崎ハイボール

数年前からの朝ドラハイボールブームで出荷量も順調に伸びているようですが、蒸留してすぐ出荷というお酒ではないだけに、一時的に品薄になるブランド・銘柄もあるようです。

ところで、僕はアイルランドでもスコットランドでも現地でガンガンとウイスキーを飲んでいたんですが、恥ずかしながらマッサンも見たことがなく、妻の実家の近くの山崎も気にはなっていても足を運んだことがありませんでした。

 

そんなところへウイスキーをいろいろ調べる機会があって、蓋を開けてみたらめちゃくちゃ面白い

どちらかというと、ウェスタンとバーボンの男らしいイメージとか、とりあえずスコッチみたいな感じで、味わいや造りの違いまで意識して飲んでいなかったのですが、いやあ奥が深い。

ついこの間も、サントリーの白州蒸溜所に遊びに行く機会がありましたので、ちょっと報告をば(仕事じゃないですよ)。見学ツアーは要予約、ウイスキー博物館やBAR白州などは予約なしで楽しめます。

白州は電車の場合はJR小淵沢駅が最寄り。シャトルバスも出ていますよ。

南アルプスの麓に立地し、「森の蒸溜所」とも呼ばれる白州蒸溜所。東京ドーム約64個の広大な敷地面積を誇ります。蒸溜所も緑に包まれてとても気持ちが良い。

敷地内には南アルプスの天然水の工場もあるといい、やっぱり水が良い環境。実際、1973年に第二の蒸溜所としてオープンしたわけですが、決め手の一つはやっぱりこの地の水質だったそうです。

博物館に集合し、ツアーの注意点・説明を受けた後、製造工場へ移動。建物の中に入ると、まず麦の香りがすごい。そして少し暑い

まずはウイスキーとは何か、シングルモルトウイスキー白州のシングルモルトとはなんぞやという説明がありました。

そして原料のお話。白州といえば独特のスモーキーなフレーバーが特徴的ですが、こちらはこの香りの由来するピート(泥炭)です。ラフロイグとかボウモアとかアイラウイスキーのあの個性的な香りをピート感といいますね(日本人の場合は正露丸とも笑)。

この土の塊のようなピート自体には香りがありません。

ウイスキー造りには、原料である麦に水を含ませて発芽させた麦芽を使います。理想的な状態になった発芽は、乾燥させて成長をストップさせるのですが、一部のウイスキーはこの工程でピートの煙を使って燻すそうです。

香りを比べると通常の麦芽とピーテッド麦芽では全然違う。スモーキーな、薬品のような特徴的な香りがします。

こちらは工場内に進むと、まずは糖化(麦芽中の酵素が糖分を作る)のタンクを見て、次にこちらの発酵樽

酵母の働きで、糖化の工程で作った麦汁が約7%の液体に変化します。

上部がガラスになっている樽を覗くと、液面がブクブク。発酵して糖分がアルコールと炭酸ガスに分解されることによって生まれる、ガスです。

この発酵液は蒸溜という工程を経てウイスキーの原酒に。アルコールと水は前者の方が沸点が低いので、上手に加熱するとアルコール分を抽出できるんですね。焼酎だったらもろみを沸騰させるように、蒸溜酒というお酒は同じ原理。

こちらが蒸溜釜(ポットスチル)。いろいろな形があるのは、形状によって出来上がる味わいが異なるため。

白州蒸溜所では、異なる蒸溜器を造るお酒によって使い分けているそう。

ちなみに、ここはめちゃくちゃカッコ良いので写真スポット。見学部屋の明かりが写り込むので、柱の影から手を伸ばすといいですよ。

あと、面白かったのがこちらのポスター

何かわかりますか?実はこれ、スコットランドでシングルモルトを造る各蒸溜所のポットスチルの一覧。

こんなに形が違うんですね。それが完成するウイスキーの味わいや個性の違いに表れるという。

アードベッグはストレート 型ですね。

この蒸溜した原酒は樽で貯蔵してから商品になります。我々見学ツアーも製造工程をなぞるように貯蔵庫へバスで移動します。

3分ほどで貯蔵庫に到着。建物に入ると樽由来の芳醇な香りがすごい!

ひとつひとつの樽に番号が振られていますが、日々ブレンダーが熟成具合を確かめてベストなタイミングでブレンドし、ボトリングするそうです。

嗅覚が商売道具のブレンダーさんは香りの強いものを食べないとか、なるべく同じものを食べるとか見えない苦労があると聞きました。

この2つの樽、全面が透明で中が見えるようになっています。こちらは熟成年数の異なるウイスキー

そう、量が違いますね?ウイスキーは貯蔵している間に1年間で2%蒸散すると言われています。いわゆるエンジェルズシェア(天使の分け前)

人間にウイスキーの造り方を教えた天使が、毎年少しずつ分け前として飲んでいってしまうと伝えられているそうです。おしゃれな言い伝え。

貯蔵庫を見学した後は、テイスティングの時間です。建物の前にはこんな看板がありました。

テイスティングルームです。人数に応じて、座る席をわりふってもらえます。

テーブルには4つのグラス。原酒が2つ(ホワイトオーク樽、ライトリーピーテッド)と、白州が2つです。

ブレンダーのテイスティング方法も教えてもらいました。まずは「色を見る」。そして「グラスを軽く回す」。それから「香りを試して」、(うろ覚えですが)少し味を確かめて、水を加える、だった気が。そのままだとアルコールが強くて繊細な風味が感じ取れないので、加水するということでした。

どれも香りや味わいが違って面白いですね。

このテイスティングコーナーのハイライトはこちら。ハイボールの造り方です。

家で作ると、どうしてもお店のと違うなーということありますよね。いろいろとヒントがありそうな。

まずはグラスに氷を入れて冷やす。グラスも冷やすんですね。

次にグラスにウイスキーを適量注ぐと。まあ、これはみんな同じでしょうか。

お酒を注いだら、よくかき混ぜて、その上でもう一度氷を足すのがポイント。

そしてよく冷やしたソーダを注ぎます。炭酸が抜けないように、氷には当てないように気をつけます。

炭酸はグラスの「白州」の時の「白」のチョンまでが目安。入れすぎたか!グラス買わなきゃ再現できない!

そしてみんなで乾杯

隣のオーストラリア人とも乾杯。サッカーの代表戦を見に来たそうです。

このハイボールがめちゃくちゃウマい!店の、店の味や!香りが良くて炭酸も強い。ウイスキーの風味もしっかりと口の中に残ります。

と、ここまででツアー80分は終了です。正直ここに書いたのより20倍は情報量がある、1000円では満足すぎる内容。運転手やお酒が飲めない人にはお土産があって、飲まなくても楽しそうでした。

テイスティングルームの隣にはバーがあるので立ち寄っていきましょう。

BAR白州は国産ウイスキーをはじめ、世界の銘柄がとてもリーズナブルな価格で飲み比べることができる場所。

例えばこう。白州12年、山崎12年、響12年。ファン垂涎のこの並び。さすがにメーカーのバーにはあるものです。

値段を聞いてびっくり。15mlで200円、200円、300円です。うおー。思う存分飲み比べましょう。

製品化される前の、樽の原酒もあります。いろいろな種類の木を使った樽に入った原酒をブレンドして、我々がよく知る味になるんですね。

樽違い。こりゃ贅沢な話だ。

バーでお酒の味わいの違いを楽しんだら、隣にはショップもあります。

さすがに、品薄と言われている国産ウイスキーですが、好きなだけ買うわけにはいかないですが、欲しいものもみつかるかも?

とても楽しい工場見学でした。山梨に行った際には寄ってみてもいいかも。次は山崎行ってみますか。それか余市。

白州蒸溜所のこだわり サントリー白州蒸溜所

“森の蒸溜所”とも呼ばれている白州蒸溜所の歴史や風土、こだわりについてご紹介します。

 

「ウイスキー」なら、このあたりも読んでみて
新橋のハイボールバーなら品薄の山崎だって好きなだけ飲めるって話
酒マガジン編集者が教える、山崎が飲みたい人がすべき7つのこと

「おでかけ」なら、このあたりも読んでみて
リゾナーレ八ヶ岳は楽しい② 長野・山梨のワインをいろいろ飲み比べ
2時間待ちのさわやかでハンバーグをアテに“さわやか飲み”キメた話
マツコ番組にも登場!富士山須走口のきのこメニューがすごかった

返信を残す

メールアドレスが公開されることはありません。