映画『億男』に登場するモロッコシーンのロケ地は割と行ったことある

川村元気の小説『億男』が映画化され、10月下旬から公開されています。

佐藤健、高橋一生らが出演し、大友啓史監督という東宝の総力戦的ラインナップです。

予告編やCMを見た人はわかると思いますが、『億男』ではオープンニングをはじめ作中の印象的な場面でモロッコで撮影した映像が登場します。

内容をざっくり説明すると、宝くじで3億円が当たった一男(佐藤健)が、元IT社長で大学時代の親友・九十九(高橋一生)にそのお金を盗まれて、彼を探す中でお金とは何かということを知っていくという話です。

で、一男と九十九は大学時代に一緒にモロッコを旅していたことがあり、この旅で九十九は自分のやりたいことをやるために大学を中退することを決意します。そういう旅なので回想シーンが結構あるんです。

なんの話かというと、少し前になりますが僕も一度モロッコを旅したことがあって、映画に登場する場所で知っているところもかなりあったんですよね。今回はそんなモロッコの旅を振り返ってみました。

エンドロールを見る限りモロッコのシーンはマラケシュとメルズーガで撮影。年末年始をまたいで撮影したそうです。

僕がモロッコに行ったのは2011年の秋頃で、フランスのパリから飛行機でマラケシュに飛びました。今見ると、7年前の写真って画素数が低いですね。

パリのオルリー空港からイージージェットに乗ってマラケシュへ向かいます。

オルリー空港は夜通し空いているので、終電で空港に行って朝方の飛行機まで待とうかと思ったら、フランス人の知り合いが「危ないからやめろ」と。

アドバイス通り、タクシーで朝方にパリ市内を出て空港に向かいました。朝方に薄暗い路地でタクシーを待つのもなかなか怖かったですけど。

5時でこの手荷物検査待ち。すごい人の数です。

3時間くらいでマラケシュに到着。乗り合いバスに乗って中心部に移動しました。新市街と旧市街に分かれており、旧市街は城壁に囲まれています。

旧市街は世界遺産にも登録されています。

バスターミナル周辺。バイク乗りが結構いました。

12世紀の後半に建設されたというクトゥビーヤ・モスク。日本だといい国作ろう鎌倉幕府の時代ですよ。すごい。

ジャマエルフナ広場です。夕方前はまだそんなに店が出ていませんが、人は多いです。マラケシュには5日くらいいて、最後の数日は1日のほとんどを広場に面したカフェで過ごしました(メルズーガ行きのバスが出なかった)。

ちょっと高いところから見た旧市街の様子。かなり入り組んでいて宿に行くのも迷います。ただ3日くらいすると、行きたいところに迷わず行けるようになるから不思議。

『億男』でも地元の人に道を案内してもらって、後からお金を求められるシーンがありました。僕も一度案内してもらいましたが、文字通り迷路なのでそうでもしないと脱出できない。

「お金はいいから」と言っても後から要求されるのはマラケシュあるあるですが、夜中に宿を案内してくれた若者は本当にお金を求めずに去っていきました。疑っているからすぐに感謝の言葉が出てこなかったのが今思い出しても残念です。

スーク(市場)はかなり難易度が高め。迷う。そして(当時は)結構日本人がボラれがちだった。

夕方になると広場が賑やかになってきます。どこからともなく台車を押した人が集まり、気がつくと屋台でいっぱいに。

観光客、地元の人入り乱れて人でごった返す夜のジャマエルフナ広場。ここで食べた牛の内臓や脳みそが入った煮込みは人生ベスト5くらい美味しかった。

マラケシュは大きな町ですが、少し離れると土の道にレンガと土壁の民家。

モロッコ旅行の後半はサハラ砂漠を見にメルズーガまで移動。たぶん『億男』で落語をやってたのはメルズーガです。

バスで移動すると、何時間に一回か途中のちょっとした町や集落に停車します。商店で水を買ったり食堂でご飯を食べたり。

だんだんと荒涼とした風景に。奥に見えるのがこれから越えるアトラス山脈。

到着した町はこんな感じ。目抜き通りもガランとしています。

上の写真の右の方に5分ほど歩くと、本気の砂漠が広がっていました。砂山の上から南方向を眺めます。はるか彼方まで広がるサハラ砂漠。

ちなみに世界地図を見ればわかる通り、モロッコの南側の国境は極めて曖昧。なぜかと聞いたらベルベル人が両国をまたいで暮らしており、国境もいまいちハッキリしないとのこと。砂漠ですからね…。

ラクダツアーにも参加しました。

ラクダってすごい頭がいいんですよ。あとスタミナがすごい。

ラクダの世話をするガイドが食事を作ってくれたんですけど、5分でお腹を下しました。手を洗う場所なんてないから、そうなりますよね。

お腹が弱くてごめんなさい。でも視界のすべてがトイレとして使用可能らしいので、大事にはいたらず。

この景色ですから。不思議惑星キン・ザ・ザの世界です。

泊まった集落。空いている遊牧民の家で一泊です。

砂漠って昼間は暑いんですけど、夜は凍えるほど寒い。ダウンジャケットを着て毛布を2枚かぶっても夜中歯がガチガチなってました。

砂漠は美しかった。映画のように、なんか悟っちゃうのもわかる気がする。

当時と今はずいぶん世界情勢も違いますが、モロッコすごく良かったなあ。

いつかまた行きたいですね。