「獣になれない私たち」でガッキーが入り浸るビアパブについての考察

注)この記事には、多少のネタバレと勝手な推測によるデタラメが含まれます。

10月10日スタートの日本テレビ系ドラマ「獣になれない私たち」見てますか?

主演が新垣結衣、脚本に野木亜紀子という一昨年に大ブームを巻き起こした「逃げるは恥だが役に立つ」のコンビが、今度は日テレでタッグを組んでいるんです。

ガッキー演じる主人公はクラフトビール好き

このドラマで注目すべきは、その設定。大正義ガッキーが演じる深海晶はEコマースサイトの制作会社で営業アシスタントとして働いていて、そこは見た感じ結構なストレスフルな職場で、ガッキー(演じる晶)はそんな日々のストレスをどうするかと言えば、最寄り駅の近くにあるビアパブ「5tap」で少しのビールを飲むことで解消してるようなんですよ。

おいおいおい、ガッキー(演じる晶)が入り浸ってるビアパブ!?そんなのあったら週5通い待ったなしなわけですよ。それもガッキー(演じる晶)は結構な常連っぽい。店に入って何事も話さずカウンター席に一直線、指で飲みたいビールのタップ番号を表して黙ってビールが運ばれてくるなんて、ちょっとやそっとの常連じゃないだろう!

これは事件だよ。こうなってくると、いったいどんな店が、ガッキー(演じる晶)のお気に入りの店なのか、酒ブロガーとしては黙っちゃいられないわけですよ。

 

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後1時間🍺 #新垣結衣 #田中圭 #獣になれない私たち #けもなれ

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物語の鍵を握るビアパブ「5tap」

第1話では仕事やら彼氏やらのストレスで我慢していた自分の中の何かの糸が切れて、ガッキー(演じる晶)がすごい勢いでクラフトビールを三杯のむシーンがあったんですけど、その後「私はビール三杯では酔わないし、徒歩三分でらたぶらかされません」というセリフがあったんです。

ビール三杯って言ってもアナタ、ヴァイツェン、セゾン、IPAってすごい勢いで飲んでましたよ。普段休みの日は家でのんびり、よくZIP終わりの川島海荷が遊びに来て、しっぽり家飲みしてハイボールで酔っ払うというガッキー(本物)、あなたビールめちゃくちゃ飲む役なんじゃないですか。役だけど。

ドラマはこの「5tap」の人間関係をめぐって何かが起こりそうな予感がプンプンにおってくる。店のマスターは松尾貴史演じるタクラマカン斎藤という寒すぎる名前のオチャメなおじさん。

ビールに対しては、こだわりというか独特の美意識を持っているようで、みなさんもビアパブに行けばわかる通り、そういう店ってその日のビールを番号で注文するじゃないてすか。この佐藤という男、ガッキー(演じる晶)が「一番お願いします」って言ったら「はい、タップ1ですね」って答えるって世界観がすごい!「タップ1」って格好良いな。

「獣になれない私たち」公式サイト

5tapがある鬼子母神は、ドラマでは東京の西側?

お店の場所は雑司が谷、鬼子母神の近くなんですけど、我々が知っている東京ではなく、別の世界線にある東京。わかりにくいから、この東京および作中のせかいのことは東京´と呼びます。

ガッキー(演じる晶)は、毎日の各駅停車「谷中銀座」行きに乗って家に帰ります。終点ではなさそうだから、家や5tapの最寄り駅は会社と谷中銀座駅の間のどこかということになりますね。では会社はどこにあるのか。

手がかりになりそうなポイントとしては、ガッキー(演じる晶)は、新人のミスの尻拭いをするために急ぎタクシーで取引先まで向かうシーンがありました。タクシーの中ではSAMSUNGのタブレットでExcelを開き、移動中も作業を進める抜かりなさ。偉いぞガッキー(演じる晶)!

しかしうまくいかないもので道路は渋滞。タクシーが立ち往生してしまったため、機転をきかせたガッキー(演じる晶)はすぐに地下鉄移動にシフト。その駅が都営新宿線の小川町で、ガッキー(演じる晶)は新宿方面に向かう橋本行きに乗ったので会社があるのは反対と考えるのが自然。

つまりガッキー(演じる晶)は東京´にある小川町までタクシーで行ける距離にある会社と、谷中銀座の間にあるどこかの駅に住んでいるわけで、そこに東京´の鬼子母神があって、5tapがあるんです。これが東京´の大まかな見取り図ね。

ちなみにtwitterとかによると、撮影に使った実際の建物も雑司が谷にあるそうです。店の中はセットでしょう。

ビールが飲みたくなってきた

ポーター(黒ビール)を愛飲する常連演じる松田龍平

5tapは終電まで営業していて、他にも常連がついている地元で親しまれているお店のようです。例えば松田龍平(演じる根元)、この男はドラマのプロモーションとかメタ的要素を考慮するとガッキー(演じる晶)と恋愛しそうな雰囲気をかもし出してるクサレ会計士(税理士?)なんですけど、どこがダメかと言えばガッキー(演じる晶)の笑顔はわざとらしくてキモいとか吐き捨てておきながら、少し打ち解けたと思ったら店を出た帰り、ガッキー(演じる晶)を自分の事務所に誘うという優男ぶり。

冒頭の「私はビール三杯では酔わないし、徒歩三分でらたぶらかされません」というガッキー(演じる晶)のセリフはここで出てくるんですけど、なんでも龍平は5tapの周年イベントの時にも酔っ払って同じことを言っておきながら、ガッキー(演じる晶)に断られると別の女性を事務所に連れこんでいたというプレイボーイぶり。芝居ではなく私生活にそのガッツを生かせよ。そしてお前はすでに獣だよ。

ただ、そんな龍平松田はビールにはうるさい男らしく、少ないサンプルだけど見た感じ、いつもポーター(黒ビールの一種)ばっかり飲んでいる。私生活で遊んでたって、ビールにこだわりがある男は嫌いじゃない。こういう骨太のビールファンが集まるのが5tapなんですね。

5tapで扱う国産クラフトビールの元ネタ

さて、そんな地元で親しまれるビアパブ5tapにはどんなビールがあるか見ていきましょう。第1話で店を訪れたのは3回。

一度目はガッキー(以下略)は恋人(田中圭)と店に来ていて、この日は何を飲んでいたのか不明ながらマスターから「かぐやルージュ スペシャルエディション」なる750mlボトル(ワインの瓶)のお酒が振る舞われるシーンがありました。

二度目の来店は、一度目からそう日を置かずに仕事帰りにひとりで。その日のラインナップは

  1. レアード ペールエール
  2. しかとらセゾン
  3. ◯◯◯◯◯
  4. ◯◯◯◯◯
  5. 志賀草原 ポーター

でした。3番と4番は確認できず。ガッキーは一杯目にペールエールを注文するというビール通ぶりを見せていました。

レアードのモデルと思われるベアードビール。国内で造られる中でもかなりメジャーなクラフトビール

とこんな感じで日本のクラフトビール専門に扱う5tapですが、見てわかる通りビールはそれぞれモデルになる銘柄がありそうです。レアードビールはベアードビール、しかとらセゾンはうしとらセゾン、志賀草原は志賀高原でしょう。

そこからまた数日をおいたある日は、

  1. 太平洋クラブ ヴァイツェン
  2. しかとらセゾン
  3. 京都のミノルIPA
  4. ◯◯◯◯◯
  5. 志賀草原 ポーター?

という具合。ビアパブでよくやるように、この店でも樽が空いたら別の銘柄を入れているんですね。1番がペールエールからヴァイツェンに変わり、IPAが空いたタイミングでマスターが樽交換のために裏に回ったことでガッキーと龍平が二人になる瞬間が生まれました。

この店はサーバーが壁に据え付けられたタイプなんで、表では樽交換ができないんですね。ここでは、定期的にビールが入れ替わるくらいにはお客さんが来ている店だってことがわかります。まあ店内めちゃくちゃオシャレですからね。リアルにある店だったら女性誌の取材が来たり、インスタで話題になったりしますよ。

この日のクラフトビールのモデルは京都のミノルIPAは京都醸造の何かかなという気がしますが、太平洋クラブは元がわかりません。余談ですが、こんなこだわりの強いマスターですが、ミノルIPAには泡がこんもり!意識的なら、少し特徴的なIPAなのかもしれませんね(IPAにはあまり泡を注がない)。

うしとらのクラフトビール。栃木にブリュワリーが、下北沢にビアパブがある

池袋の人気ビアパブのオーナーがビール監修か

いやービールの話をしたかっただけなんですけど、なかなか面白いですね。

「獣になれない私たち」ではビール監修がついていて、名前を調べると、おそらく池袋にある「KRAFT WORK DINNING 万事快調」のオーナー岩崎カズヒロ氏。

池袋の日本酒の名店「坐唯杏(ざいあん)」出身で、万事快調もクラフトビールだけでなく選りすぐりの無ろ過生原酒を揃えています。新垣結衣と松田龍平が通う5tapのリアリティも、専門家のフォローがあってこそなんですね。写真はないけどツイートがありました↓。

長くなりましたが最後にひとつ。このドラマ「獣になれない私たち」お酒的には注目のポイントがひとつあります。それはガッキーの恋人の家には引きこもりの元彼女が居座ってるんですけど、その役を演じるのが黒木華。そう映画界を飛び越えてその飲みっぷりが轟く酒豪です。元彼女が酒を飲めるかどうかは知りませんが、ぜひ彼女にこそビールを!

内容についても気になったセリフをいくつか。営業チームのミスでエンジニアたちに遅くまで残業を強いてしまったガッキーは差し入れにおにぎりと飲み物を買っていくんですが、領収書をもらおうとすると時間がかかりそうな雰囲気。そこで一言「領収書、時間がかかるならいいです」。こういう子なんですよガッキー(演じる晶だけど)は。

それから冒頭のビアパブのシーンの次、恋人と自分のマンションにいるシーン、「引っ越そうかどうしようか迷っている」悩む表情からの「あ、あった新しい入浴剤」という場面。その後ガッキーは田中圭に向かって「お風呂入ろ~」って言うんですけど、これは大きな声の独り言なのか恋人への呼び掛けなのか。

4年付き合ってる恋人と一緒にお風呂に入ろうが知ったことではありませんが、結婚のことで悩み割りきれない思いも抱えている相手にあの声で「お風呂入ろ~」と呼び掛けるこのシーンひとつとっても、今回のガッキーの役柄、なかなか複雑で深いキャラクター造形だと思わされます。

まあ今日はこんなところで。ちなみにひとつ言わせてもらえればドラマ「ドラゴン桜」の時、僕は完全にサエコがいいなあと思っていて口数が少なくて色黒のガッキーは永遠の脇役みたいに見ていたことはここで謝罪します。

それでは良いビールライフを。

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