リバプールFW「ファラオ」モハメド・サラーは本当に今シーズン不調なのか

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久々にサッカーの話でもしようと思います。

最近部署が変わってあんまりお酒を飲んでいないんですよね。おでかけ、グルメ・酒系の話ばっかり書いていると悪天候が続くとビューが出ないという事情もあります。PVがでなかろうと別にいいんですけど。

昨シーズン、プレミアリーグで32得点を挙げ、38試合制になって以降の新記録で得点王に輝いた、リバプールのエジプト代表FWモハメド・サラー。

リバプールはヨーロッパのコンペティションでも躍進。チャンピオンズ・リーグ決勝では惜しくも(というには差がありましたが)レアルマドリードに敗れて準優勝。この試合、サラーはレアルDFセルヒオ・ラモスとの接触で肩を負傷し、そのままピッチを後にしていました。

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クロップ「彼は敵チームにとって脅威」

さて去年の大活躍でチームを何度も救い、リバプールファンの間では親しみを込めて「ファラオ」と呼ばれることも多いサラーですが、今年はまだコンディションが上がってないのではと心配する声もあります。

チームはサウサンプトン戦前の時点で6連勝と好調でしたが、サラーは全試合に出場するもここまで2得点。

肩の負傷が完治していないのではないか、W杯後からフィットネスが良くないのではないか、など様々な声が挙がっています。

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先週末のサウサンプトン戦のプレマッチ会見では、ユルゲン・クロップ監督もサラーの調子について質問されていました。

クロップは誰もがサラーが昨シーズンのフォームを取り戻すことは誰もが期待することだとした上で、依然として彼が対戦相手にとって「驚異」だとしました。

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We don’t expect that – but we want him to score as often as possible.

On the defensive side, the past two games he was outstanding, perfect.

That says everything about him. He is really ready to work for the team in these moments.

It is a completely normal situation for an offensive player that they have times when they don’t score. But he is still a threat, has fantastic situations in both games and he is in good shape.

Mohamed Salah: Liverpool boss Jurgen Klopp not expecting goals repeat – BBC Sport

(意訳)私たちはそれ(注:サラーが昨シーズンのように得点を重ねること)は期待していないよ。でも彼には可能なだけ得点を記録して欲しいね。

ディフェンス面でも、この2試合を通じて彼は飛び抜けていたよ、パーフェクトだった。

それが彼についてすべてを語っているよ。彼はこの瞬間でもチームのために働く準備ができているんだ。

攻撃的な選手にとっては数試合ゴールできないことなんて極めて普通のことだよ。でも、彼は依然として驚異なんだ。どちらの試合でもファンタスティックなシーンがあった。彼は良いシェイプだよ。


なるほど、確かにサラー自身はゴールできていないかもしれませんが、戦術上外せないピースであることは間違いないし、ディフェンス面でも献身的なプレーをしていました。

クロップは優れたモチベーターとされるように、(選手たちからも)こうした会見がどう見られるかを熟知しています。なので、本心では心配しているのかもしれませんが、ひとまずは信頼を示し、ゴール数についても全く問題ないと話しています。

プレッシャーか一時的なゴールレスか

英スカイスポーツのthe Debateという番組では、元オーストラリア代表GKのマーク・シュウォーツァーとプレミアでの監督経験も豊富なポール・ランバートが出演。

サラーの「不調」について話し合っていました。

まず口火を切ったのは、日本代表の前にも何度となくはばかってきたシュウォーツァー。

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The only problem he’s going to have is the pressure that he puts on himself, because he’s a top-class player, there’s no doubt of that.

Has Mohamed Salah’s form actually dipped, ask Mark Schwarzer and Paul Lambert on The Debate | Football News | Sky Sports

(意訳)彼が扱わないといけないただ一つの問題は、彼が自分自身に課しているプレッシャーだよ。彼はトップクラス・プレイヤーであることは疑いがないんだからね。


と、ゴールが生まれないことで自分自身にプレッシャーをかけるんじゃなく、それをうまくコントロールするべきだというわけです。

ここ何試合では、シュートチャンスをふいにしたサラーが明らかにイライラしているようなシーンも見られましたね。

チャンピオンズ・リーグのPSG戦では、フィルミーノがアディショナルタイムに勝ち越しゴールを上げた際に、途中交代しベンチに戻っていたサラーがボトルを叩きつけるシーンも放送され、話題になっていました。

一方、ランバートはサラーが昨シーズンに打ち立てた記録は驚くべきもので、再び達成するのは難しいかもしれないとしつつも、彼の復調に楽観的な見方を示しています。

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What he did last season was phenomenal, and that’s a very difficult standard to hit. But I guarantee, if you ask the Liverpool players who play behind him when he goes through in a one-on-one they’ll say he’ll take it all day long.

Has Mohamed Salah’s form actually dipped, ask Mark Schwarzer and Paul Lambert on The Debate | Football News | Sky Sports

(意訳)彼が昨シーズンにやったことは驚異的なことで、基準にするにはとても難しいものなんだ。ただ、私は保証するよ。もしリバプールの選手に、サラーが一対一で相手を交わしている時に彼の後ろでプレーする聞いたら、彼らは「サラーなら簡単にやってのけるだろうね」って言うはずだよ。


極めて英語的な表現で微妙に言いたいことがわからないですけど、安心して良いということは強調しているようでした。

数字で理解できるサラーの脅威

サラーが不調なのかどうかを、オプタのデータを使って検証していたのはSkyの別の記事です。

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これはサラーのサウサンプトン戦時点のデータです。

得点:3(7)
ビッグチャンス:7(1)
ビッグチャンスの得点:2(6)
シュート:16(3)
ボックス内でのタッチ:52(1)
ドリブル成功:14(3)

項目の横の数値がサラーの記録、カッコ内はプレミアリーグ全選手の順位です。

サラーはここまで7回のビッグチャンスを迎えており、これはプレミア1位。ビッグチャンスでのゴールこそ2特典ですが、昨シーズンも43回のビッグチャンス(プレミア1位)で20得点だったことから、確率的にはまだそこまで落ち込んでいるというわけではないようです。

また、切れ味がないとされる今シーズンも、ボックス内でのタッチは52回で1位、ドリブル成功も14回で3位と依然として相手DFにとって脅威となっていることがわかります。

他にもサラーはチームメイトに16回のチャンスメイクをしており、この数字もプレミア1位。

このようにゴールこそプレミア記録を達成した昨年のペースには及びませんが、前線において重要な役割を演じていることは間違いないようです。今年のサラーの活躍にも期待です。