広島の生きる伝説!「八昌 幟町店」カウンターでお好み焼きを食す

広島の人にとってお好み焼きはお好み焼きなので、「広島風お好み焼き」や「広島焼き」といった表現を好まないと聞いたことがあります。

僕は、こうした「広島vs関西お好み焼き戦争」とか「きのこたけのこ戦争」、あるいは「九州しょう油甘い問題」などの食の地域紛争とは距離を置いて生きていますが、地元では地元で親しまれる料理を食べるようにしているつもりです。

今回はせっかくの広島なので、昼時にお好み焼きを食べに繰り出しました。

個人的には昼にお好み焼きをカジュアルに食べられる店があることに、ちょっとした驚きを感じずにいられません。

やってきたのは広電の銀山町駅から歩いてすぐの八昌さん。13時頃に訪問しましたが、すごい行列!

経堂にある八昌と経歴なんでしょうか。…とか、この時はまだこんな呑気なことを言ってます。

「ごめんなさい!時間のかかる店です!」って親切に教えてくれるんですね。

待ってる間に調べてみたところ、この八昌 幟町店は、広島お好み焼き界の伝説的存在、小川弘喜さんのお店なんだとか。

小川さんは、40年以上お好み焼きを焼き続けたレジェンドで、青いのれんの八昌の産みの親と言える人物。ミシュランガイドでビブグルマンを獲得した薬研堀と五日市の2軒を弟子に譲り、2014年にオープンしたのがこの幟町店だといいます(経堂は薬研堀の支店)。

営業時間は10時から15時までですが、小川さんのお好み焼きを求めて、毎日多くのお客さんが詰めかけるそうです。

比較的回転は早く、15分ほどでカウンターに着席。

お好み焼きメニューは

  • そば肉玉
  • うどん肉玉
  • 野菜肉玉
  • ねぎ焼き

がありましたが、お店のおすすめで多くの人が注文しているそば肉玉をお願いしました。

カウンターの目の前の鉄板では、次々に入るオーダーが手際よく焼かれています。

中には数人の女性のほか、小川さんの姿もありました。

大阪のお好み焼きは生地の中に具を混ぜこむのに対し、広島のお好み焼きは具を重ねて焼いていくのが特徴。

八昌でも、生地をうすく延ばしてキャベツや豚バラ肉など材料をのせてひっくり返し、しばらくの間そのままにしていました。

小川さんは、長年の経験から焼き色や音で仕上がり具合がわかるとインタビューで語っています。まさに達人と呼ぶにふさわしい…。

そうこうしているうちに、自分らしきそば肉玉も着々と完成に近づいています。

15分ほど経って、お待ちかねのそば肉玉と対面。

そば、キャベツ、豚肉…色々な具が生地に挟まれて、青のりとかつお節粉がかかってます。美しい。

鉄板の上で保温しつつ、ヘラでガシガシ切って取り皿へ。

そばがもちもちでなかなか切れない?コツをつかめば簡単でした。

色々な具が詰まった生地は食べ応え十分。生地の風味とそば、青のりが絶妙な足し算。当然その答えは最高の味、シンプルながら味の広がりが無限です。

味がとてつもなく濃いわけではないんですが、それぞれの具がひとつになって、手が止まらない系の引きがあります。

お好みでソースとマヨネーズを。

ダブルでたっぷりかけたら、これも最高。下味がしっかりしてるので、旨さ倍増でした。

この夏の猛暑でキャベツがやや痩せてたのはお店のせいではないとして、何がすごいかわからないんだけど、おいしくて気がつけば完食している、そんな禅の極地のようなお好み焼きでした。

広島に行ったのは少し前なのに、もう食べたくなってます。ぜひ並んででも食べてみてください。

八昌 幟町店
広島市中区幟町14-17
082-224-4577
10:00〜15:00
日曜・月曜休み