市ヶ谷「葡萄の木」のハンバーグランチを全部制覇したい

ハンバーグ=ハンブルク起源は半分正解

これは有名な話だが、アメリカにはハンバーグと呼ばれる料理はない。

少し前にもこんな記事があった。
アメリカには「ハンバーグ」がないの!? レシピサイトにもレストランメニューにもないのでアメリカ人に聞いてみました | Pouch[ポーチ]

ハンバーグとはドイツ北部のハンブルクの英語読み。

今まさにG20が開催されている都市。そして、キャプテン翼で天才GK若林が15歳で移籍したチームの本拠地だ。

そうか、ハンバーグの起源はハンブルクだったのか。勘の良い人ならそう思ったのでは。

半分は正解、半分は不正解。ハンブルクにもハンバーグという料理はないらしい。

市ヶ谷の葡萄の木でハンバーグを食べる

この間読んだ本で、現場でしか思いつかないことを大切にする、という人が出てきた。

間違いない。デスクの前でうんうん言いながらハンバーグのことを考えていても腹がへるばかりだろう。

やってきたのは市ヶ谷駅のすぐ近くにある葡萄の木。麹町方面の坂を上ってJRの駅から3分ほど。葡萄の木

お店は地下に。

今日のランチは「ハンバーグ(フレンチマスタード焼き和風赤ワインソース)」

もう起源とか言ってらんない。地名とか場所多すぎ。

一度基本に返ろう。ハンバーグとは何か。

「ハンバーグステーキ」の略。
ハンバーグとは – コトバンク

だろうね。見ようによっては律儀な大辞泉。

じゃあハンバーグステーキとは。

ひき肉につなぎの材料を加えて調味したものを小判形、丸形などにして焼いた料理。ドイツのハンブルクで、労働者たちが安価な堅い肉をひき肉にして焼いたのが始まりとされ、作り方が簡単なので世界的にも利用されている。
ハンバーグステーキ(ハンバーグステーキ)とは – コトバンク

「労働者たちが安価な堅い肉をひき肉にして焼いたのが始まりとされ」

これを手掛かりと呼ばずして、なんと呼ぶ。日本大百科全書、手柄だよ。

一歩前進したところで、届いたハンバーグ。

色味が悪いのはカメラのセッティング。

手が小さい大人のげんこつくらいの大きさ。マスタードソースがたっぷり。

鼻にとどく酸っぱさ。胃袋スタンバイ。厚みがあるね。

葡萄の木のランチ

肉汁もじわ~っとあふれてきます。きっと肉が粗くて食べ応えあるなこれは。

正解。肉の味がダイレクトに下に届く。しつこすぎない旨みが噛めば噛むほど。

赤ワインとトマトでマスタードの酸味をこなれさせた感じ。

日替わりはライス/パンとスープ、ドリンクがついて820円。

お店も比較的すいているし、考えごとにも向いている。喫煙が可なので気になる人は留意されたし。

それでだ。労働者たちが食べていたのが始まり、とは言ったものの、突然ムードメーカーが「ひき肉にしちゃう?」となったのか。

まだ一筋縄ではいかない。一筋じゃない縄も見たことないよ。

Day2 モッツアレラチーズ焼赤ワインソース

日替わりメニューって、別のも食べたくなる。前回のマスタードは味付けの好みも分かれそうだったし。

別日。セカンドレグ。この日のランチは、モッツアレラチーズ焼赤ワインソース。

厚めのハンバーグに、焼いたチーズと玉ねぎがオン。

切って肉汁がじわ~。旨みが詰まったハンバーグをアツアツのうちに。

あらびきのミンチがやっぱりウマい。ゴロゴロしてて牛肉のちょっと背徳を感じるあの味。

どこまで行ったか。SBのバンデンバーグの話はもうしたか。

いや、ハンブルク以前についてだ。有力情報を見つけたのだった。

ハンバーグの起源は、18世紀頃ドイツの港町ハンブルクで労働者に人気のあったタルタルステーキだと言われています。
一般社団法人 日本ハンバーグ・ハンバーガー協会 – ハンバーグの歴史

それだよ。タルタルステーキ。

モンゴロイド系の騎馬民族タルタル人(タタール人)。

遠征が多い彼らは連れて行った馬も食料にしたそうだが、馬は固いので工夫をしたと。

ところでハンブルクはドイツを代表する港町。18世紀頃からはアメリカへの移住者も増えていったという。

そこで先にアメリカに来ていた人々が、彼らの食事を見て「ハンバーグ」と呼んだとそういうわけだ。

もういっちょ、スクランブルエッグのせハンバーグ

そのハンバーグが日本に入ってくる前に、ハンバーガーの登場を待たねばならない。

ハンブルクから来たひき肉料理を、ある時、誰かがパンで挟んだ。

ウマい。これがおれたちの食うべきフードだ。そう思ったのかわからないが、アメリカの食生活に定着。

ところでハンバーガーはマクドナルド起源説があるが、これは正しくないようだ。有力な説の一つが1904年のセントルイスの世界博覧会。

また葡萄の木に来た。

では、そのハンバーガーがどういうルートをたどって、こんな風に週に3回も日本人がランチでたべるほど定着したのか。

ちなみに、今日はスクランブルエッグのせハンバーグ。

パンにしてみた。

ハンバーガーが日本に入ってきて、そこからパンを抜いたのか。

そんな話はきいたことがない。それとも「ハンブルクのやつらの食べ物」を見た誰かが日本に紹介したのか。

葡萄の木、今日も安定の肉食ってる感。

卵とソースが味が強いので、今までと比べると肉の旨みが感じにくいかも?

で、調べてたらひとつ、横浜・神奈川で展開するハングリータイガーのページを見つけた。

同グループの1号店は1969年保土ヶ谷にオープン。

『ハングリータイガー』が“日本のはじめて”を走っていたのは、レストランとしてのスタイル、業態だけではありませんでした。

1969年創業時から今日まで、お客様からの変わらぬ人気をいただいているメニュー「ハンバーグステーキ」のスタイルも日本で最初のものだったのです。
ハングリータイガーの歴史 | 横浜のハンバーグ&ステーキレストラン【ハングリータイガー】

記述が確かならストライク。、

ただ、こうした起源探しは人や立場によって、記憶が全然違ったり、伝えられるうちに少しずつ変化したりすることもしばしば。

でも、アメリカでハンバーガーが流行っていて、その日本チェーンができる前に、「ハンバーグ」の原型となるメニューを出していたお店があったということだ。

今度はハングリータイガーに行ってみたい。

こうして、僕の連日のハンバーグライフは終わった。

今日の日替わりは何か考えるのが朝から楽しみで、もっと食べれたくらいだ。葡萄の木、これからも時々行きたい。

◆葡萄の木
予約未確認/喫煙可/カード可
東京都千代田区五番町5-1 第8田中ビル1F
11:30~16:00LO
17:30~22:30
休:土曜・日曜・祝日
食べログ https://tabelog.com/miyagi/A0401/A040101/4000282/

次回予告:Kinki kidsも行った麻布十番のお店で日本酒ペアリング