不老泉 山廃仕込 純米吟醸 備前雄町 無濾過生原酒(滋賀・上原酒造)

文久2年創業で、びわ湖のそばに建つ上原酒造。年間生産量500石ほどの小さな蔵ですが、この蔵が醸す「不老泉」が好きでよく飲みます。

酒母造りでは山廃にこだわり、全量の7割ほどがそうだと聞いたことがあります。また酵母は無添加すべて蔵付酵母という造りが特徴です。

酵母は通常よりも長い1か月ほどの時間をかけて低温で培養。こうした厳密な温度管理によってベストな条件下によって発酵を進め、コクと甘みがあるお酒が出来上がるんですね。不老泉の雄町は最高ですからね。

ホームページには目指すお酒の味について次のように書いてありました。

口に含んだ瞬間は、米の持つコクと甘さが口の中に広がり、あと口に爽やかな余韻を残して、のど元を過ぎ、そしてサッと消えていく。 これが本当の美味しい酒なのです。
上原酒造 | 滋賀県高島市の蔵元です。不老泉。此の深みのあるお酒を御賞味下さい。

まさにそんな味なのが不老泉ですね。今回飲んだのは、「不老泉 山廃仕込 純米吟醸 備前雄町 無濾過生原酒」。

開栓してみると、一気に広がるお米の美味しい香り。雄町らしいボリュームがありそうな香りです。

ひと口飲んでみると、雄町のポテンシャルを存分に生かしたふくよかで力強いニュアンス、無ろ過らしいボリュームでパワフルです。含み香のかすかなカラメル香が少しずつ表情を変えて、途中からもはやフォンダンショコラのようです。これはすごい好きです。

2日目に飲むと、米の甘みの香りはそのままに、昨日よりも酢酸エチルの香りが目立ちました。酸と甘みが口の中で広がって、また甘みのあるチョコのような香りも鼻から抜けてすごく幸せな余韻です。

後味に残るアルコールの感じも小気味好く、ノドにじわじわっと残る余韻もまとまって、とにかく飲んでてた多幸感を感じます。

この日の食事でマッシュルームのクリームパスタを作ったんですけど、途中で白ワインがないことに気づいたので不老泉を使いました。めっちゃ美味しくなった。

3日目になると、香りも少し穏やかに。昨日までに比べると辛さも少し残りました。この渋みもこれはこれで悪くないですね。ピチピチした酸は相変わらずで、濃厚な味の広がりはすごく好感が持てますね。たまらない。

今年は夏の初呑みきりに参加したいな。上原酒造のほとんどのお酒(約50種)が利き酒できる楽しそうなイベントです。

「不老泉 山廃仕込 純米吟醸 備前雄町 無濾過生原酒」
上原酒造(滋賀県高島市)
分類:純米吟醸
原料米:雄町
使用酵母:蔵付天然酵母
精米歩合:55%
アルコール度数:17~18度
日本酒度:ー
酸度:ー