「日本酒をもっと高くする」ホリエモンが日本酒を面白くしそう@FOODIT

先週、9月13日に東京ミッドタウンで開催されたFOODITに行ってきました。

FOODITというのは何かっていうと…公式サイトの説明を見てみましょう。

FOODITは「外食の未来が生まれる場所を作ろう」という趣旨ではじまりました。日本が世界に誇る外食産業のリーダーたちが一同に集結し、飲食店におけるテクノロジーの最新動向やノウハウをシェアし、未来へむけて議論をおこなうカンファレンスーーそれがFOODITです。

about FOODIT

要するに、外食産業に関わる大物たちがスピーカーとして集まり、さまざまなテーマについて話し合われる場ってことです。

飲食業界、IT、テレビプロデューサー、建築家などなど登壇者のジャンルは幅広く、スピーチのテーマもどれも面白かったです。いろんな気付きがあり、外食・飲食業について深く考えるヒントがあちこちにありました。

そんななか、個人的にすごく印象的だったのはホリエモン、堀江貴文氏の話。これまでに何冊か本を読んだことがありますが、発想の土台はやっぱり同じ堀江節でした。

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堀江さんが話していたのは、ざっくり言うと「外食業界はもっと高く売ることを考えよう」「外食の人たちは安売りに走りすぎ」っていう内容。

今より高く売るためには、値段を上げる方法をもっと考えようと。例えば、すぐに思いつきそうなのはブランディング。

ブランドもののバッグはなぜ何十万で売れるのか、それから堀江さんのWAGYUMAFIAはなんで高くても客が絶えないのかといった例を出して解説していました。

中目黒にはWAGYUMAFIAのサンドイッチ専門店があるそうなんですけど、そこでは10000円を超える商品もあるそう。神戸ビーフを使ってても高いですよね。でも、その店はやっぱり大繁盛、売り上げが好調で、客の多くは噂を聞いて世界中からやってきた外国人なんだとか。それは偶然そうなったわけじゃなくて、店がインスタを使って仕掛けたことだっていう話をしてました。

今では、どこよりも高く売ってくれると聞いた日本中の和牛生産者から、最上の質を持った和牛を仕入れていると。面白かったのは、こんな言葉。

和牛って特別なもの。特別な日に食べるものなんです。ランチで1000円とかで食わせるもんじゃない

そういう高く売るためのブランディングを考えようと強調してました。

個人的にすごく納得、というかみんなそう思ってるよなと膝を打ったのは日本酒の話。

日本酒の値段が、他の酒と比べて安いっていうのは多くの人が感じていることだと思います。純米吟醸クラスで4合瓶1000円台、純米大吟醸になっても3000円出せば大抵のものが買えますよね。

よく引き合いに出されるワインとの比較でも明らかに安いし、最近ではクラフトビールの価格を見ても改めて日本酒って安いよな、と感じることが少なくありません。アメリカのIPAだと500mlで1000円近いものも普通だし、僕がこの間飲んだエールスミスのスピードウェイ・スタウトなんて473mlで2000円超えてましたよ。

堀江さんによると、外国人旅行者が百貨店に日本酒を買いに来ることがあるけど、一番高い日本酒が5000円とかって聞くと驚いてしまうそう。妻にプレゼントだからもっと高いのが欲しいって言っても、「でも今はそういうものはないんです」。

ご存知の通り、日本酒の製造プロセスってすごく高度です。ほぼ微生物に任せきりで、堀江さんの言葉を借りれば「奇跡のプロセス」だと。それなのになんで5000円の日本酒が一番高いのか。「ワインだったら5000円なんて別に大したワインじゃないですよ。明らかに日本酒は安すぎるんです」と力を強めていました。

そこから昔からの日本酒の酒蔵の場所はロジによって決まったこととか、江戸時代は今ほど冷蔵設備がないので熟成酒が主流だったことにふれて、「熟成酒のオークションをしたい」と話していました。

インスパイアを受けたのは毎年参加しているというナパバレーのワインオークションだといい、ここでいい値段がつくとやっぱり高くなるそう。日本酒にも品評会があるけど、「金賞が何十個もあって意味があるから値付けにならない。もっと値段を上げるためにはオークションもいいかなと思ってる」という話でした。

ホリエモンが日本酒に関心を持っているとは知りませんでした。熟成酒のオーディション。楽しみですねー!