クルーリパブリック X6.1 インペリアルレッド/CREW Republic X6.1 Imperial Red

今回飲んだビールは、ドイツのクルーリパブリックが限定醸造する”Experimental”を意味する「Xシリーズ」から、X6.1レッドエールです。

ドイツのクラフトビールって珍しいような感じがしますね。最近注目を集めているブルワリー・クルーリパブリックのビールを通じてドイツビールについても色々と見ていきたいと思います。

ホップのキャラクターと特徴的なモルトの甘み

X6.1には、コロンバス、センテニアル、カスケードという3つのホップが使われています。

ひと口飲んでみると、最初モルトのマットな甘い香り、秋の麦畑とハチミツを混ぜたのような香りがします。

それから、ホップの苦み、ピンクグレープフルーツのフィ二ッシュのような苦みが感じられます。後を追うようにモルトの甘み。これは表情を変え、途中で甘みから焦がしたようなビターさに変化するようにも思えました。

そして、余韻でもう一度苦みのある香りがふわっと印象的。ホップを複雑に使ってる一方、すごくモルト感を感じる一杯でした!

このビールは、IBU90、アルコール度数7.6%なんですけど、モルトのマイルドな甘みが手伝って数字ほどは感じないかもです。でもしっかり酔うけどw

ホップについては、このサイトの連載がとても勉強になりますよ。2016年に行われたフレッシュホップフェストの公式サイト。ビアジャーナリストの富江弘幸さんが書いた「ホップとは?」というシリーズが書籍化希望レベルで勉強になります。

ホップとは? | フレッシュホップフェスト2016

フレッシュホップフェストは、今年収穫した国産ホップでつくったビールを楽しむお祭りです。2016年に行われたイベントでは、19のブルワリーと22のビアバーが参加しました。

待ち合わせに友達が来なくて、ビアパブで時間を潰したりするじゃないですか?この記事読みながらビール飲んでると、1時間くらいでその友達が来ると「早いな!」って思うくらいです。

ビール純粋令と伝統的ドイツビール

ドイツと言えば、ビール好きの方はビール純粋令という法律を聞いたことがあると思います。

1516年に発布されたビール純粋令は、水、麦芽、ホップ、酵母以外を使ったものはビールではないとみなしており、この法律はドイツでは依然として存在感があるそうです。

こうした事情から伝統的なドイツビールがメインストリームになっているドイツ。近年の流れとして、海外のクラフトビールの盛り上がりを受け、新しいスタイルのビールも次々に登場しているといいます。

それで今回紹介するクルーリパブリックは、アメリカに行った時にドイツにはない新たなビールに目覚めた2人が、2011年にミュンヘンのアパートメントでホームブリュワーとして歩み始めたという歴史を持っています。チームにはアメリカ人もいますが、彼はドイツに留学して醸造を学んだという経歴を持っている人物だそう。アメリカとドイツがちょうどテレコに融合した面白いチームですね。

ビール純粋令については、この時事通信の記事が圧倒的な内容です。これはすごい。
ビール純粋令500年を祝うドイツ

ドイツビールの世界に革命を起こす

クルーリパブリックのサイトを見ると、彼らのやりたいことがしっかり書かれていて面白いです。

まず目に入って来るのは

Craft Beer is not a crime

というフレーズ。「クラフトビールは犯罪ではない」。なんやそれ当たり前やろ、と思いそうですが、さっき言ったようなドイツの伝統を知ると、彼らがこう書いた理由もわかってきそうです。

Missonのページでは、こういった記述もありました。

We brew what we like and we only bottle what‘s perfect. Yes, that means we break with tradition and, no, we aren’t always popular. Our beer isn´t for everybody. There‘s enough run-of-the-mill as it is.

「僕らは、僕らが好きなビールだけを造って、僕らがパーフェクトだと思ったものだけをボトリングする。そう、つまりそれは僕らが伝統を捨て流ということを意味していて、それは、そう、僕らはいつでも人気があるわけじゃないってことだ。僕らのビールは全員のためのものではない。そうあるような、ありきたりのビールはもう十分にあるだろう?」

といったようなことが書いてあります。なんていうか、カッコイイですね。そして別のページでは、彼らのゴールについて、「ドイツビールの世界に革命を起こせるようなクリエイティブでエキサイティングなビールを作ること」と記しています。

CREW Republic :: Home

CREW Republic steht für ehrliche und geschmacklich außergewöhnliche Biere, die unter dem Motto “Craft Beer is not a Crime” handwerklich gebraut werden.

ドイツビールの伝統を知った上で、クルーリパブリックの取り組みについて聞くとすごく野心的で興味深いですね。ドイツから次々に新たなスタイルの意欲的なビールを発信する彼らに、これからも注目していきたいです。

クルーリパブリック X6.1 インペリアルレッド
CREW Republic X6.1 Imperial Red
原産国:ドイツ
スタイル:レッドエール
アルコール度数:7.6%
ポップ:コロンバス、カスケード、センテニアル
IBU:90