【青ヶ島】外で仕事できないダメ編集者が死ぬ気でノマドワークしてきた

会社や家以外でPCを開いて作業をすることがよくあるんですけど、ハッキリ言って外での仕事が苦手です。

移動中とか出先でとか、細かく刻んだ時間を足すと結構な時間を作業にあてられるはず。でも、気が付くとほとんど進まず、時間ばかりが過ぎていきます。

最初からまとまった時間があればできるんですけどね…。

そんなところで、この間「絶海の孤島」と呼ばれる伊豆諸島の青ヶ島に行く機会がありました。

移動時間が多く、現地でもまとまった空き時間が取れそうだったので、滞り気味の作業を大量に持っていって1日がんばってみました。

その様子をレポートします。上陸率50%とも呼ばれる、青ヶ島までの冒険と合わせてどうぞ。

5:25~6:15 羽田空港行きバス

青ヶ島は八丈島から船で渡ることになるので、最初の目的地は羽田空港です。

電車で行くこともできるんですけど、時間の有効活用を考えると、優先すべきは交通費より作業環境です。藤沢から出る高速バスに乗って1時間ほど作業。

座席にはテーブルがないので、PCを膝の上に乗せました。ちょっと窮屈。あと朝日の反射がきつくて、画面があまり見えません。時間は作れてもはかどらないな。

作業のしやすさ ★★☆☆☆(2/5)

6:30~7:20 羽田空港

ずいぶん重そうなPCを持ち歩いているな、と思いましたか?ちょっと前にMacそのほかが入ったリュックを置き引きされてしまいまして。友達に使ってない古いやつを借りてるんです。

閑話休題、羽田空港は搭乗手続きを済ませて手荷物検査を終えたエリアに、いくつも電源スポットがあります。

空港内はフリーWi-Fiが飛んでるので、ネットも使えます。調べものくらいならフリーWi-Fi使ってもいいかな。

ラウンジの方が作業環境としては整っているんですけど、場所が搭乗口から離れている場合、移動で時間を食うことになります。50分しかないので、すぐに作業を始められるこちらで仕事を進めました。

作業のしやすさ ★★★☆☆(3/5)

7:30~8:25 ANA機内

八丈島までは羽田から全日空機が一日に3便飛んでいます。出発してから50分で到着してしまうんですね。飛行機だと早い。

離陸後と着陸前はPCを出せないので作業できるのは実質30分くらいか。機内モードにしておけばスマホも使えるので、あらかじめ必要な書類をGoogleドライブ経由で端末に落としておきました。

今回、シートはプレミアムクラス。広い。快適。

夏の朝便ということで、八丈島行きの飛行機はほぼ満席。この席しかとれませんでした。

おかしと頼めばすぐ持ってきてもらえる飲み物がついているほか、搭乗時にキャビンアテンダントの人が席に来て「本日はご利用くださいまして…」とあいさつにきてくれる時間がありました。

機内ではANA Wi-Fiが利用できました。ただ途切れがちなので、あんまり使えない。ネットワークなしの作業に当てたほうが良さそうです。

席周りは広くて、仕事に集中できそうな環境ではあるんですけど、スマホでの作業の方がはかどりました。

作業のしやすさ ★★★☆☆(3/5)

9:30~12:30 あおがしま丸

八丈島の底土港から青ヶ島までは、あおがしま丸で向かいます。週に4便しか運航せず、海がしけると欠航するという高いハードル。青ヶ島が「上陸が難しい」と言われる所以です。

このカットすごくないですか。東屋の横からドローンを飛ばしています。

青ヶ島までは約3時間。これはまとまった作業時間にできそうです。

船室はこんな感じ。クーラーが利いていて涼しいです。この日船に乗っていたのは僕を含めて5人だったので、スペースはやたらとあります。

コンセントがあるので電源は問題なし。ネットワークはスマホでテザリングしました。ただ、途中スマホ自体が圏外のエリアがあります。

せっかくなので甲板に出てきましょう。うわー気持ち良い!

デッキにもベンチがあるので、ここで作業しても良いかなと思いましたが、スクリーンが見えないのと風が強い。

途中昼寝したり、本を読んだりしたりしつつ作業も。ある程度、仕事が進んだ頃に青ヶ島に到着しました。

ネットが使えない以外はほぼストレスがない作業環境でした。

3時間もあると、ちょっとひと息入れたくなっちゃいますね。良くない。まずやることをやってからだな。

作業のしやすさ ★★★★☆(4/5)

青ヶ島上陸

この後はしばらくノマドワークできない時間。島に上陸して、今晩の宿を整えましょう。

着岸の準備をしています。

船から見た島の様子。要塞のようだ。

荒い波にもまれながら、船が着眼しました。タラップはフォークで準備してました。

港は波が荒いので船をつないでおけないため、使うときにこのクレーンで降ろすそうです。普段どれだけ海が荒いか分かりますね。

「ベタ凪」だと言われたこの日でも、船はこれだけ傾いています。台風の時期や、海が荒れる冬は着岸がとても大変だそうです。

船を吊り上げるクレーン。

港のすぐ近くに、あおがしま丸の到着、出発前後にだけ開いている待合所がありますが、ここは東京都のフリーWi-Fiが使えます。

この日はテント泊の予定。手続きをするために役場に向います。

青ヶ島村役場へ

この滞在では、帰りの船がしばらく出なくてもいいようにテントをもってきました。

1日目は民宿に泊まりたかったんですけど、一杯だったり連絡がつかなかったりで、結局テント泊になりました(宿を決めておかないと上陸できません)。

キャンプ場利用の手続きをするために、港から徒歩2時間のところにある役場に行きましょう。

Google Mapで調べると所要時間は1時間半と出ますが、30度を超える気温で、高低差400mくらいの激しいアップダウン。とてもじゃないけどムリですね。

青ヶ島本道を歩いていけば、いつか集落にたどり着くと聞きました。

長く急なトンネルを抜けます。

そこから坂道をひたすら上る、上る、上る…途中で港から集落へ戻る地元の人がトラックに乗せてくれたので大幅にショートカットできました。

青ヶ島役場に到着。

キャンプ設営許可願を出します。

ゴミや施設の説明を聞いて手続き終了。1時間半歩いてキャンプ場に戻りましょう。

買い出しと観光をして帰る

集落からキャンプ場まで1時間半もかかるとなると、そうそうカジュアルに行ったり来たりできません。島内はレンタカー以外に交通機関なし。

なので、買い出しなど集落で行う用事を済ませてしまいます。

役場から歩いて5分くらいのところにある十一屋酒店へ。

青酎が揃っています。さすが。

惣菜パンが充実しています。魚フライのハンバーガーがおいしかった。

飲み物と食料を調達して店を後にしました。

お店の人に聞いたところによると、歩いて30分くらいのところに大凸部という島で最も高い場所があるそう。360度見渡せるそこからの景色が素晴らしいとのことなので、足を延ばしてみようと思います。

こっちですね大凸部遊歩道。これで「おおとんぶ」って読むみたいです。

途中からは車両進入禁止。

階段をひたすら上ります。

ハエが多いです。上る。まだ上る。

到着です。すごい景色!島の真ん中にある丸山を中心に、島全体が二重のカルデラになっていることがわかります。

写真を撮って、一発ドローンを飛ばしました。高所恐怖症なので、モニターを見ていても怖い。

15:00~15:20 大凸部

気温が30度を超えてるのでドローンのバッテリーがすぐ熱くなります。冷ましている間、手持ち無沙汰なので作業することに。そうだった、スキマ時間を使ってノマドワークするのが裏ミッションだった。

展望台のロープをつなぐ柱が、スタンディングデスクになりました。

島の中は電波がだいたい入るのでテザリングでネットも利用可。早速始めてみましょう。

…暑い。気温は33度で、日陰もありません。あと日差しがまぶしすぎて画面が見えない。デバイスがあればどこでも作業ができるとは言え、向き不向きってありますね。20分で終了。

作業のしやすさ ★☆☆☆☆(1/5)

テントの準備をする

気を取り直して1時間歩いて戻ります。

帰り道、もう一度役場に寄って水を汲んで帰ります。キャンプ場の水は飲めないので、ここで汲むか商店で買うしかありません。

山を下ります。上から見下ろした丸山がこのアングルで見えます。

本当に1時間半かかってキャンプ場に到着。

カマドとテーブルがある場所も込みで1サイトです。広い。

隣のサイトにはたき火スペースがありました。

テント設営して休憩。

ふれあいサウナへ

青ヶ島は火山の島なので、地中から高温の蒸気が噴き出るエリアがあります。

その蒸気を利用して、簡単な料理ができる地熱釜がありました。温めるものを釜の中に入れて、レバーを回すと蒸気が出ます。ヤケドに注意。

(関連)【ひんぎゃ】青ヶ島の「地熱釜」を使えば簡単にプチ飲み会できる

この地熱釜の近くに「ふれあいサウナ」という場所があります。お風呂とサウナある島の憩いの場所です。キャンパーにとってはありがたい。めちゃくちゃ気持ち良い。

自動販売機があってビールも売ってます。

青ヶ島酒造を見学させてもらった

情報が全然ないので事前の予約はしていなかったんですけど、青ヶ島酒造では毎日夕方から工場の見学ができます。島に着いてから連絡しても受け入れてもらえました。

18時以降なのは、島に10人いるという杜氏さんが皆、別の仕事をもっているから。

杜氏さんによって味わいが全然違う青酎。工場では全種類の試飲もさせてもらえます。

青酎が造られる蒸留器です。

見学後、島に二か所ある飲食店の一軒、もんじで食事をして帰りました。青酎ウマい。

22:00~ テント

また1時間半歩いてキャンプ場に戻ってきました。この日だけで、アップダウンのある道を30000歩以上歩いています。絶対筋肉痛になる。

キャンプ場のあたりは電波が時々入りづらくテザリングも不安定。が、時間だけはあるので、お酒が飲みたくなったり、横になりたくなったり誘惑に負けなければ作業自体はできそうです。

時々吹き込んでくる風が気持ち良い。

3時間くらい仕事する予定でしたが、気持ちよくなって眠りました。

作業のしやすさ ★★★★☆(4/5)

まとめ

どこでも作業できるとは言っても、作業のしやすさはオフィスやワーキングスペースには劣ります。

環境が整ったら、あとは集中して作業をするだけ。それが難しいんですけど。

ただ、やろうと思えば、外でも仕事ができるとわかったのは収穫でした。これからは外作業を恐れずに、いっぱしのノマドワーカーとしてやっていきたいです。終わり。